「年金制度改革関連法案」をめぐる自民・公明の与党と、立憲民主党との修正協議がヤマ場を迎えています。3党は早期の合意を目指す考えで、今週中の衆議院通過の公算が大きくなっています。
■「あんこのないあんパン」基礎年金底上げめぐり
山形純菜キャスター:
後半国会で焦点の一つとなっている「年金制度改革関連法案」。
この法案をめぐり、立憲民主党の野田代表は21日の党首討論で「まさに“あんこ”が入っていない『あんぱん』を出してきた。一番大事な基礎年金の底上げの部分が入っていない」と批判しました。
日本の年金制度は2階建てになっていて、1階部分は「基礎年金(国民年金)」で、2階部分は会社員や公務員などが加入する「厚生年金」といった仕組みになっています。
厚労省は、過去30年と同じ程度の経済状況が続いた場合、約30年後に基礎年金が約3割目減りするという試算を出しました。
政府はこの問題に対処しようと、当初「基礎年金」を底上げする方針でしたが、一部の自民党議員からの反発を受け、法案から削除をしました。
立憲民主党の野田代表は、自民党の意向で当初の案から削除されたことを受け、「あんこの入っていないあんぱん」と例えたのです。
■就職氷河期世代に影響も 低年金のおそれ
山形キャスター:
この底上げ案が削除されたことによって影響を受けるといわれているのが「就職氷河期世代」です。
1993年から2004年頃に就職活動をしていた人たちで、約1700万人いるといわれています。
この世代は正社員になるのが難しかったため「非正規雇用」が多く、厚生年金の加入期間が短い傾向にあるため、基礎年金が頼りで低年金の
おそれがあるというのです。
井上貴博キャスター:
まさに「あんこ」の部分をどうするかということですね。
基礎年金が枯渇してきたので、厚生年金から流用しようとなると、厚生年金をコツコツ積み立ててきた会社員や公務員としては「聞いてないよ」という思いになってしまいますね。
■「基礎年金の底上げ」なぜ削除?
山形キャスター:
政府は当初の案として、目減りするといわれる基礎年金を底上げするために厚生年金の積立金の一部を活用しようとしていました。
しかし、自民党の参議院議員が「厚生年金の流用と批判されるのではないか」といった警戒感を示し、政府提出の法案から削除されたということです。
TBS報道局の岩田夏弥政治部長は「年金問題は自民党にとって鬼門。選挙を前に国民に不満が広がるのを恐れたのではないか」と指摘しています。
井上キャスター:
国の重要な根幹部分は与野党関係なしに議論してほしいと思うのですが、政治家は目先の選挙ばかりで、私たちはいつも政局に左右されてしまいますね。
経済アナリスト 馬渕磨理子 さん:
政争の具にせずに私達にとって何が大事なのか考えていただき、そして、納得感のある制度設計が必要だと思います。
これから年金改革が進められると思いますが、必要なのは『年金の見える化』だと思います。
つまり、どのくらい支払ったら、将来いくらもらえるのか、デジタル上で常に見れるような環境作りをするなど、若い世代も安心できるような制度設計を望みます。
出水麻衣キャスター:
私たちが積み立てた年金の運用益がどのように使われるかなどの説明も足りないと思います。
井上キャスター:
マイナポータルなどで見ることができるといいですね。
経済アナリスト 馬渕磨理子 さん:
あとは、子どもを産んだら加算されるといったアイデアなど、インセンティブをどうつけていくのかということも併せて議論してほしいと思います。
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<プロフィール>
馬渕磨理子さん
経済アナリスト 日本金融経済研究所代表理事
“日本一バズる”アナリスト
様々なお金の話をわかりやすく解説
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